2021年07月24日

明日の試合に出場します。

明日のサンノゼスパイダースの試合の出場メンバーに登録されました。
光栄にも自分の写真がメンバー発表に使われています。
なお、試合は日本時間7/25(日)午前10時半から行われ、AUDL.tv(有料)にてライブ配信&アーカイブされます。



と、案内を書いていて、前回の投稿から、あっという間に1ヶ月以上が過ぎてしまったことに気づいた。

シーズンが始まるとほぼ毎週試合があり、試合への準備、試合、試合後の身体のケア、次の試合へ対策確認などをやっているとあっという間に一週間が経ってしまう。
試合がない週でも同じディビジョンの他のチームは試合があり、その試合をネットで見て研究したりするし、プロチームとは別に所属しているクラブチームの練習などもあるので、思ったよりも忙しいことが分かってきた。

自分の場合、1試合目と2試合目に出場した後の3〜5試合目は出場メンバー入りしなかったのだが、中心選手は毎試合出場して、さらにリボルバーなどのトップチームのトライアウトや練習もやっているのでかなり忙しいと思う。

さて、2試合目以降のサンノゼスパイダースの試合結果は下記の通り。

6/12 vs シアトルカスケーズ(ホーム)○ 20-19
6/18 vs サンディエゴグロウラーズ(ホーム)● 16-23
6/26 vs シアトルカスケーズ(ホーム)○ 28-23
7/17 vs サンディエゴグロウラーズ(ホーム)● 23-20

なお、2試合目のシアトルカスケーズ戦のハイライト動画の1分8秒から少しだけ自分が写っている。



さて、明日の試合、試合に貢献できるように頑張ろう。
posted by Ultimate Challenger at 16:29| Comment(13) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月12日

サンノゼスパイダーズ対シアトルカスケーズ戦(6/5)のスタッツ

先週土曜日に行われたサンノゼスパイダーズ対シアトルカスケーズ戦のスタッツが下記より見ることができる。

https://theaudl.com/stats/game/2021-06-05-SJ-SEA

このスタッツは、スコアの推移や、選手ごとの出場ポイント、ゴール、アシスト、スロー成功率などかなり詳細まで見ることができ、いろいろ参考になる。

自分のこの日の出場ポイント数は11、スロー数は6回して1回ミス。
(自分の中ではよいハンマーだったと思ったが、少し浮いてレシーバーが取れず)

面白いのは、スローの方向や距離をフィールドマップで見ることができるところ。
下が自分のスローを示したフィールドマップ。

スクリーンショット 2021-06-11 23.11.50.png

ちなみに、このスタッツはAUDLの全試合で見ることが出来る。
posted by Ultimate Challenger at 15:25| Comment(15) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月08日

2021AUDLサンノゼスパイダーズ開幕戦(対シアトルカスケーズ)

6/5(土) 5:00pm 試合開始 シアトルメモリアルスタジアム(アウェイ)
サンノゼスパイダーズ 21 - 24 シアトルカスケーズ

オフェンススタートで試合開始するも、いきなりブレイクされる。
その後、すぐにブレイクバックし、さらに逆転に成功するも、再びブレイクされ5-5の同点で第1クオーターを終了。

第2クオーターはオフェンスのミスが続き、7-10と3点リードされて終了。
第3クオーターからマッチアップディフェンスがじわじわと効いてきて、13-15で終了。

さらに、第4クオーターでもブレイクを奪い、試合時間残り約5分で17-17とついに同点に追いつく。
しかし、ここからオフェンスに再びミスが出て、最終スコア24-21で敗戦。

オフェンス、ディフェンスともに、自分達のミスで得点チャンスを逃したケースが多かったので、それがなければ、、、とも思うが、勝負の世界に「たら」「れば」はない。
これが自分達の実力と受け止めて、次戦に向けてしっかりと修正していく必要がある。

個人的には、ディフェンスセットがメインながらも、オフェンスがブレイクされた時にはオフェンスセットでも出場。
ディフェンスでは、相手のエース、マーク・バートン選手(背番号30)とマッチアップする機会があり楽しかったが、それなりに相手を抑えられたポイントと完全にやられてしまったポイントがあるので、次回はやられないようにしたい。
あとは、タイミングのよいポーチDでターンオーバーを起こすことに成功したのは良かった。
ただ、改善すべき点は数え上げれば切りがないので、次はもっといいプレーをしていきたい。

オフェンスでは、無難にこなすことが出来たと思うが、一本ハンマーが少し浮いてレシーバーが取れずにターンオーバーとなってしまったプレーがあったのは修正点。
あとは、もう少し状況を打開するようなプレーができるようになりたいところ。
特にディフェンスセットでは、もう少しゲームチェンジャー的な働きをしないとチームにブレイクをもたらすことができないと感じた。
安定感のあるオフェンスは自分の持ち味だが、それを保ちつつ、プラスアルファのプレーでチームに貢献できるようにしていきたい。

最後に、初めてプロアルティメットの試合をした感想を。
正直、この日プレーするまでは、1試合通してずっと100%で走り回れると思っていたが、実際は違った。

各クオーター12分ずつ4クオーターで行われる(得点間やファール・ピック等では時計は止まる)のだが、スコアを見ると両チーム合計43点取っており、15点選手の試合だと1.5〜2試合分くらいのプレー時間となる。
また、フィールドはアメフトフィールドを使用しており、WFDFやJFDAで採用されているフィールドサイズより、幅が17m、セントラルゾーンの長さ9mほど広くなっている。(エンドゾーンの長さは同じ)

これは予め分かっていたし、大会では1日6試合プレーしたこともあるから、十分対応できると思っていたが、一番違ったのは、プロアルティメットだとこの1ゲームが全てということ。
同じ日に次の試合はないし、基本、(例外はあるが)次の日に試合はなく、このゲームの後は約1週間は試合はない。

これは頭では分かっていたが、やってみると想像以上だった。
極端に言えば、短距離走と長距離走ぐらい違う。
人間の身体というものはよく出来たもので、次にまだ試合があることが分かっていると、無意識のうちにどこかで制限をかけてしまうものなのだ。

逆に、後がないと、火事場の馬鹿力という言葉があるように、人間は普段発揮しないような、力を発揮できたりする。
火事場の馬鹿力は究極的な話だが、次の試合の心配をしなくてもいいというのは、自分のプレーに大きく影響を与えるというのは、この日、初めて実感した。
おそらく、これまでは100%でやっているつもりでも、無意識に身体のリミッターが働いて、どこかで制限がかかってしまっていたのだろう。

体感としては、オフェンスもディフェンスも一時も休む暇なく、常に出力MAXでプレーしている感じ。
なので、ポイント中に(相手にばれないように)休まないといけない場面もあったし、実は試合の最後に出場したポイントでは、プレー中に足を攣りかけていた。
最終の第4クオーターは、気温が下がってきたうえに、少し待ち時間が長くなったことも影響したかもしれないが、26年のアルティ経験で1試合で足を攣ることはなかったので、これには少し驚いた。

また、試合の次の日の疲労も大会後とは全然違う。
全身のだるさという意味では、大会後の方が圧倒的に感じるが、今回は、筋肉がところどころ痛む感じ。
言ってみれば、高負荷の筋トレを行った次の日の疲労感に近い。

感覚的には、何回か試合をすれば慣れてきそうなので、アジャストしていきたい。

・ライブ配信の解説者が自分のことについて触れたシーン


・自分のポーチDによりターンオーバーを起こしたシーン


posted by Ultimate Challenger at 13:40| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月06日

プロアルティメットプレーヤーになるということ

Spiders.jpg

今、シアトルに向かう飛行機の中でこれを書いている。
北米プロアルティメットのアメリカンアルティメットディスクリーグ(AUDL)のサンノゼスパイダーズ対シアトルカスケーズの試合に向かうためだ。
遡ること2021年2月、サンノゼスパイダーズと契約を結び、念願のプロアルティメットプレーヤーになることができた。
今日はそのサンノゼスパイダーズの開幕戦だ。

振り返ると1995年4月に初めてアルティメットに出会って早稲田大学のチームに入ってから、26年も経っている。
18歳でアルティメットを始め、今や44歳だ。
ここまで歩んで来た道のりを思うと、なかなか感慨深い。

これまでチームメイトや仲間に恵まれ、国内外でいろいろな経験をしてきたが、プロアルティメットの試合は今日が初だ。
トップチームで自分と一緒にプレーしたことのある人なら誰でも知っているが、自分は決して何かに突出したプレーヤーではない。
背は低いし(北米ではいつもチーム最小)、特にスピードもない。
スローは下手な方ではないが、特段何かに秀でているという訳でもない。

2002年の男子日本代表に落選、2008年のミックス日本代表にも選手としては落選(コーチとしてチームに帯同)。
2016年と2017年はプロアルティメットAUDLのサンディエゴグロウラーズとロサンゼルスアビエイターズのトライアウトに参加するも落選。(アビエイターズのアシスタントコーチに就任)
2018年と2019年は同サンノゼスパイダーズとサンフランシスコフレームスローワーズがに落選。2020年はサンフランシスコフレームスローワーズが消滅したため、サンノゼスパイダーズのみに挑戦するも落選。
2021年はじめ、まだ新型コロナの制限がある中でのサンノゼスパイダーズのトライアウトに参加し、初めてプロ契約を獲得した。

率直にでアルティメットを続けてきてよかったなあと思う。
大学を卒業する時、プロアルティメットリーグなど存在しなかったが、プロになりたいと思い、一番それに近い文化シヤッター・バズバレッツの門を叩いた。
そこで2シーズンプレーし、日本一になった後、世界最高峰の北米でプレーするため、カナダのバンクーバーに渡り、フュリアスジョージに入り、北米一も経験した。
当時はプロリーグはできていなかったが、2012年にプロアルティメットAUDLが設立された。

2016年に初めてトライアウトに参加したが、毎年、トライアウトには落選し続けた。
でも、挑戦し続けた。そして合格することができた。
大学卒業以来の夢が遂に叶ったのだ。

諦めなければ夢は必ず叶う、と自分は思わないが、夢を目指し続ければ叶う確率はあがるとは思う。
ただ、自分は夢を叶えるために、アルティメットを続けてきたわけではない。
おそらく、それだと日本代表選考会やプロチームのトライアウトで何度も落選しているうちに、心が折れてしまった可能性は高い。

自分は夢を目指してはいたが、夢を目指す過程、挑戦そのものを楽しんでいたし、今もそうだ。
言ってみれば、何か目標に向かって努力すること、それに挑戦すること自体を楽しんでおり、目標を達成できるかどうかは二の次なのだ。
もちろん、達成できればそれは嬉しいことだが、それはボーナスのようなものだ。

スポーツ(に限らないが)の世界は厳しく、勝ち負けがルールに従いきっちりとつけられる。
先天的な才能も多いに勝負を左右するし、努力したから、頑張っているから、必ず勝てる訳でもない。
トップレベルになれば、大抵の選手は沢山努力しているし、相当頑張っている。
諦めずに努力すれば必ず夢が可能世界ではないのだ。

たぶん、これは自分がトップレベルでは突出したプレーヤーでなく、代表やプロチームに落選し続けたから、こういう考え方になったのだと思う。
だからこそ、44歳になるまでアルティメットを続けてこれたし、ずっと努力をし続けることができた。
努力自体を楽しく感じられるようになったからだ。

正直な話、プロアルティメットプレーヤーになることは難しいかなあと思っていた。
自分の感覚的には、年齢的な衰えは感じないが、プロチームの首脳陣がメンバーを選ぶ際に自分の年齢が不利に働くことはあるかもしれないと感じていた。
諦めているわけではなかったが、44歳を過ぎてプロ契約を勝ち取ることは一般的に難しいこともよく分かっていた。

でも、努力は続けていた。
本当のところ、プロになれるかはどっちでもよかった。
なぜなら挑戦することが楽しかったからだ。

結果的に、プロになるというボーナスを得ることができた。
ただ、これで終わりではない。
まだまだ沢山叶えたい夢、目標があるからだ。

チームとして勝ちたい、優勝したい、個人としてチームの勝利に貢献したい、活躍したい、点を取りたい、アシストを決めたい、ディフェンスでブロックをしたい、あげれば切りがない。
プロアルティメットプレーヤーとして、これらに向かって努力をする、挑戦することが楽しみでしょうがない。

飛行機がそろそろ着陸する。
試合開始まであと5時間くらいか。
ああ、挑戦が楽しみだ。

※サンノゼスパイダーズ対シアトルカスケーズの試合は、日本時間6/6(日)午前9時開始

・公式ライブ配信サイト(有料)AUDL.tv
月額9.99ドルでAUDL全試合のライブ配信およびアーカイブ映像が視聴できる。
https://www.audl.tv

・AUDLのポッドキャストで自分のことについて取り上げられた際の映像

【日本語訳】
最後に、ひとつ素晴らしい話を紹介したいと思います。この1週間はある一人の日本人アスリートにとって忘れられないものとなりました。ゴルフのマスターズトーナメントで歴史的な勝利をあげた松山英樹のことではありません。みなさんは石井哲(さとる)という名前をご存知ないかもしれませんが、彼はアルティメットのベテラン日本人選手で、あの有名な文化シヤッター・バズバレッツの元メンバーでした。そして、2002年にはカナダ・バンクーバーのフュリアスジョージでUSAアルティメット選手権チャンピオンにもなっています。最近では、2016年から2018年までAUDLのロサンゼルス・アビエイターズでアシスタントコーチを務めていました。自分は彼がロサンゼルス・アビエイターズにいる時に初めて出会い、その後連絡を取り合っていました。そして、去年、光栄にも彼に声をかけてもらい、日本のスーパースター・松野政宏にインタビューをしたりもしました。なお、この数時間のインタビューは彼の通訳のもと、オンラインでライブ配信されました。まだ見ていなかったらアーカイブをぜひ見てみてください。まあそれはさておき、彼は今サンフランシスコに住んでいて、いろいろな経験をしてきましたが、ここからがいい話です。彼、石井哲は44歳にして、サンノゼ・スパイダースの選手としてAUDLでデビューすることになったのです。先週、スパイダースのジャクソン・スターンズGMからこのことを知り、すぐに彼に連絡を取り、お祝いを伝えるとともに、「(今さらプロでやるなんて)どうしたのですか?」と聞きました。正直、彼がプロを目指していると思ってなかったので、「新型コロナで(1年以上アルティメットができなかったから)やりたくなったのですか?」「それともずっと(プロに)なりたかったのですか?」と軽く聞いたのですが、彼の答えはこうでした。「2015年の夏にロサンゼルスに引っ越し、2016年と2017年にロサンゼルス・アビエイターズとサンディエゴ・グロウラーズの入団テストを受けました。そして、2017年の夏にサンフランシスコに引っ越し、2018年と2019年には、サンノゼ・スパイダースとサンフランシスコ・フレームスロワーズの入団テストを受けました。2020年にもサンノゼ・スパイダースの入団テスト(サンフランシスコ・フレームスローワーズは2019年で解散)を受けましたが、一度も選手として声がかかるとことはありませんでした。そして、今年またサンノゼ・スパイダースの入団テストを受け、選手として2021年シーズンの契約を得ることができました。(プロは)ずっとなりたかった長年の夢でした。」みなさん、夢を追いかけ続けましょう。いつ(夢が実現する)その時が来るか分かりませんよ。

・AUDLの注目の選手の一人として紹介されました。
https://theaudl.com/league/news/2021-audl-players-watch-week-1
audl.png

上の動画と同じようなことに加えて、「彼のようなベテランがもたらす経験は若いチームにとっていい効果をもたらすだろう。今週末は彼の個人的な活躍だけなく、
日本のアルティメットがスパイダースのオフェンスに与える影響にも注目だ。」と書かれています。

・スパイダースのレプリカユニフォームはこちらから購入可能です。
https://viiapparel.co/products/san-jose-spiders-2020-replica-jersey-audl
sat.jpgsat2.jpg
posted by Ultimate Challenger at 06:10| Comment(12) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月31日

フレッシュマンズカップの成り立ち

今では春の恒例行事となっているフレッシュマンズカップの創始者である加藤健太郎氏がその成り立ちについてツイートしていたのでまとめてみた。
ちなみに、加藤氏は早稲田大学ソニックスの創始者でもあり、アルティメットチャレンジャーの大学の先輩でもある。














加藤氏とは個人的に話すこともよくあり、大枠で大会の成り立ちは聞いていたが、ツイートには知らなかったことも書かれており、とても興味深い。
一大学生の立場で、ここまで考えて、しかも周りを巻き込んで大会を開催させた企画力・実行力には脱帽である。

ちなみに、アルティメットチャレンジャーは大学時代、慶応大学の協力のもと、アルティメットの早慶戦(※)を夢の島競技場で開催したことがある。
※早稲田大学と慶応大学のスポーツの対抗戦は早慶戦(又は慶早戦)と呼ばれ、特に野球、サッカー、ラグビー、ボートなどが有名である。

これは数年前まで開催されていた全日本選手権決勝が行われる前の話で、夢の島競技場で初めて行われたアルティメットの試合は早慶戦であった。
きっかけは、練習帰りにいつも気になっていた夢の島競技場にアポ無しで立ち寄り、施設の使用についてお願いしてみたところ、きちんとしたイベントであれば使用許可を出せるかもしれない、ということだったので、慶応大学に話を持ちかけ、前からやりたかった早慶戦を開催してしまおうと思ったことである。

こう考えると、大学生でも結構できることはあって、もしかすると、大学生だからこその(時間があったり、企業や公営施設からの協力が得られやすいといった)メリットもあるのかもしれない。
もちろん、社会人には社会人のメリット(企業や各種団体とのコネクションや資金力等)もあって、個人やチームレベルでも結構できることはあると思う。

最近は、日本各地で大小様々なイベントや大会が開催されるようになってきたが、近くそういうイベントや大会がなければ、自分達で企画・開催してしまうのもありだと思う。
posted by Ultimate Challenger at 14:17| Comment(223) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする