2012年10月18日

U-23日本代表選考会

2013年7月22日(月)〜7月28日(日)にカナダ・トロントで開催されるWFDF2013世界U-23アルティメット選手権大会に派遣されるU-23日本代表の選考会が2012年11月17日(土)〜18日(日)に静岡県富士市で開催されます。

WFDF 2013 世界U-23アルティメット選手権大会・派遣選手選考会のお知らせ

応募は10月19日(必着)まで。

オープン監督はバズの宮部選手、ウィメンは元バズ主将で現壱コーチ&Bスラッシュの那須選手。

ともに、アルティメットチャレンジャーの元チームメイトだが、凄い選手なのはもちろんだが、素晴らしい人物で、現在のトップチームの戦術にも精通しているので、日本に将来を担うことになるU-23代表の監督には、まさにうってつけと言えるだろう。

ジャパンアルティメットのWEBサイトはこうある。

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オープン・ウィメン代表ともに『マンツーマンディフェンスを主体として戦うチーム』を目指し、アルティメット歴は短くとも、『走れる選手』や『キャッチが強い選手』といった特定したプレーが得意な選手も選考の対象と考えています。金メダルが目標であることはもちろんですが、4年後のA代表で戦いたいという強い気持ちを持っている選手を最も希望しております。

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また、facebookで両監督からメッセージを寄せている。

まずはオープン宮部監督。

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このたび、JUの方々の推薦により、悩みましたが、U-23の監督をお引き受けすることにしました。
この夏、大阪での世界大会で、オープン代表は5位という結果でした。この結果を踏まえ、U-23の大会が4年後・8年後のオープン代表を背負う選手の成長の場であり、監督として選手の成長をバックアップしたいと考えお受けしました。

前回は男女とも準優勝というすばらしい成績を収め、出場した選手の多くは、日本代表に入り活躍しています。U-23の経験が生きているのだと思います。

今回から選考会という形になりますが、多くの選手を連れていきたいと思っています。
(上限がありますが・・・)

なかでも、以下の選手に来ていただきたいと思います。
・日本代表になりたい強い気持ちを持つ選手
・日本代表として、世界と戦いたい選手
・現在下手といわれる選手でも、なにか一つでも特徴のある選手(キャッチ・スロー・スピード・高さ・ムードメーカー等)
・誰よりもうまくなりたい選手(現在、上手いか下手かは関係ありません)
・マンツーマンの強い選手

世界を経験することで、成長すると思われる選手を選びたいと考えています。

また、チーム名や学年では選びません。
1年生でも有望とあれば、選出するかもしれません。
対象である、生年月日が1990年1月1日以降であること(2012年12月31日の時点で年齢が23歳になっていない)選手には、世界への扉が開かれています。その扉を開けるのも閉めるのも自分次第です。
その扉に手をかけてみてはいかがでしょうか?

現在、就職や就活等で今後の見通しが立たなくて悩んでいるという方もいると思います。今後の状況は、考慮したいと思いますし、考えていきます。

また、世界に行ってみたいけど、自分はそんなレベルではないと思っている選手は、もしかしたら自分では気づいていなかったり、生かしきれていないものがあるかもしれません。
決めるのはあなたではありません。

ぜひ、一緒に世界で戦いましょう。
選考会に来ていただかなければ、私は選ぶことができません。
悩んでいる方は、とりあえず受けてください。

おそらく、世界を経験した多くの選手は、口をそろえて言うと思います。
「世界は面白いと」

その世界を味わって欲しいと思います。

長くなりましたが、選考会でお待ちしています。
その際は、日本代表になりたいという強い気持ちを忘れずに。

U-23オープン代表監督 宮部

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次に、ウィメン那須監督。

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早速ですが、この度、来年7月にカナダで開催されるアルティメットU23ウィメン日本代表の監督を務めさせていただく事になりました。
今回の日本代表は監督が選手を最初から選出する形ではなく、選手が各自で応募していただき集まった中から選考する形になります。
どのような選手を希望しているかは日本アルティメット協会のホームページを参照してもらえればと思います。
皆さんの応募をお待ちしております!

やはりやるからには金メダルを目指して戦いたいと考えておりますので、募集要項にもあるとおり、マンツーマンディフェンスの強いチームを作りたいと思っています。
これはアルティメットがオフェンス有利なスポーツと言われていますので、オフェンス力重視といきたいところですが、もしターンオーバーした時、ディフェンス力かなければ取り返す事が出来ないと思います。
ですのでオフェンスを気持ち良く、思い切ったプレーをしてもらうためにもディフェンス強化が必須と考えました。
もちろんディフェンスから始まるセットもブレイクしたらチームが盛り上がることは間違いないですし、見ていて何かワクワクさせる魅力的チームを作れたら…と考えています。

今は私の学生の頃と違いキャラハンゴールというスローせずに点をとれるルールがありますので、スロー力がなくとも走れる選手、またフィジカルが強い選手といった何かに秀でている選手は、十分に選考の対象となります。
アルティメット歴が短かくともチャンスは十分にありますので、遠慮せずに応募していただければ幸いです。

今回の選考会には色々なチームの選手が参加していただけると思いますが、違うチームの選手と一緒なプレーする機会はあまりないのではないでしょうか。
そういう意味でも、この選考会は貴重な経験が出来ますし、また選考に合格し世界を体感する事ができれば、新たなアルティメット感が養えると思います。

最後に基本的には費用は個人負担となり経済的にも難しい部分もありますが、何よりアルティメットが大好きで長く続けて行こうという気持ちもある方は、是非応募してこの選考会を選手として成長してもらう場になれば…と思います。

長文となり恐縮です。
読んでいただき、ありがとうございました。

那須 美宣

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そして、岩間マネージャーからも熱い言葉が。

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監督二人がアツい想いをアップしているのでつられて。
あらためて今回はウィメンのマネージャー、コーチも兼任させていただけけることになりました。

全日本の本選で勧誘の時に学生に話させていただいたことを俺らしく書こうかな。

アメリカはたぶんまだ、自分たちが挑戦者だとは思っていない。
自分たちが世界一だと思っているはず。
サッカーのなでしこJAPANがロンドン五輪で負けたように、堺では負けたけど、世界一はアメリカだと思っているはず。
だからこそ今回のU-23では日本が勝って、4年後に連覇してこそ、特にウィメンでは日本だ!って思わせてやりたい!

これは俺の思い入れだけかもしれないけど、日本アルティメット協会の願いだから聞いて欲しい!
色んな要素があるとは思う。
「日の丸を自分が背負うなんて…。」
「ちょっと金銭的に…。」
などなど…。
でも、日本代表だよ!
世界一目指すんだよ!
高校までどんな競技してたの?
ロンドン五輪、リオ五輪が見えてたの?
今のアルティメット、世界見えてるよ!
挑戦しようよ!
色んなアルティメットの大会に参加するのと同じ位置づけなの?今回の選考会エントリーは。
俺は違うと思う。

自分の子どもに世界に挑戦したいって言われて悪い気がする親は少ないと思う。
俺の両親は、息子はマネージャーで、試合出るわけじゃないのに、心臓が悪くて外出が困難なのに、車イスで堺に来てくれた。
涙を抑えられなかった。
目の前でアメリカに勝ったOpen Masters Japan のマネージャーをやってる俺を観て、
「ありがとう。」
って言ってくれた。
親不孝のバカ息子は、ちょっと親孝行ができた気がした。

高校の先生だった俺に焚き付けられて、アルティメットをやるために大学を選んだ教え子が2000年のドイツ大会にジュニア日本代表で出場するとになった時に、その両親は快く送り出してくれた。彼女は今回の堺での大会でミックス代表でメダルを取った。彼女は俺の誇り!

前回のU-23の選考会参加を迷っていた女学生は、U-23代表入りを果たし、今回、堺で世界一になった。今年の全日本選手権東日本予選で日体に敗れた試合後、彼女は泣いてた。来年は日本一になるために、仕事も頑張りながらもう来年、4年後に向けて走り出している。

BS-TBSで放映された今回の堺での世界大会の特番でウィメン監督の森友紀さんが言ってた。
「日本代表として世界と戦うなんてそうないじゃないですか!?でもアルティメットに出会って、それができる。それはすごく幸せなこと。」

挑戦して欲しい!
絶対に後悔させない!
騙されたと思ってエントリーして欲しい。
人生においてかけがえのない経験をして欲しい。

教育者としてのエゴかもしれない。
押せば押すほど引かれるって思っても、押しつけがましく語ってしまったけれど、あの本選の地で若いアルティメットプレーヤーに"究極の夢"を語らずにはいられなかった。

No dream, No life!

Ultimate U-23 Japan エントリー締め切り前夜に語ってみました。

待っています!

若い究極の夢戦士たちを!!!

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そして、宮部選手からこんなコメントも。

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あれは大学4年のとき、何年前だか忘れましたが…1998年ミネソタでの世界大会。オープン日本代表は決勝に進出しました。
残念ながらカナダに惜しくも敗れてしまいました。
それ以降、オープン日本代表は決勝に進んでいません。

私はその場にはいませんでした。

居残り組の練習に行く前、携帯に表示不可の着信。遠くガヤガヤした通話は『決勝決まった〜……ガチャ』で切れたのを今でも覚えています。

私はその代表のセレクションを受けていました。
結果は、落選でした。しかし、その後の大会でのプレーを見てくれて、加地キャプテンから声をかけていただいたのです。
しかし、当時は今ほど自信もなく(今もたいしてないでですが)、生意気にもお断りしてしまいました。声をかけていただいたのにもかかわらず…。

私は自らチャンスを、扉を閉ざしてしまったのです。

もちろん、あの豪華メンバーではほとんど試合に出れなかったと思います。最後まで残れなかったかもしれません。

しかし、今でもチャレンジすれば良かったと後悔しています。
あとにも先にも、あの時間は、あの時間でしかなかったし、あれを経験していたら…、どうなってたかなと(変わってないとも思えますが…)

その後悔が、代表へチャレンジを続けてきた一つの理由でもあります。

U-23のセレクションも、受けずに後悔をするならば、このチャンスを、チャレンジをして欲しいと思います。

私のように後悔はしてほしくないと思います。

ちなみにあの大会に出場し、いまだに現役オープン代表なのは、バズの吉川選手。

JU本田理事長も那須監督も主力として行ってますね。

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もう、このメッセージを読むだけで、胸が熱くなってくる!

年齢詐称して選考会に参加したい!!

該当する選手の皆さん、挑戦するのは今しか出来ません。

そして、結果はどうであれ、挑戦したこと自体がとても意味のあるものになるでしょう。

日本代表にチャレンジし、落ち続けたアルティメットチャレンジャーがそれは保証します。

自分は、上記の宮部選手のコメントにある1999年の世界大会から毎回日本代表の選考会にチャレンジし続け、落選し続けてきました。
そして、今年の世界大会で初めて日本代表(オープンマスターズ部門)の選手として選出されました。

仮に、落ちていたとしても、これからもずっとチャレンジし続けていたでしょうし、(もちろん選手である以上、結果に一喜一憂しますが)チャレンジすることによって得られた経験は、これからの人生の糧になると確信しますし、実際、そうなっていると実感します。

繰り返します、応募締め切りは10月19日(必着)。

WFDF 2013 世界U-23アルティメット選手権大会・派遣選手選考会のお知らせ

まずはエントリーしましょう!

そこから始まります。
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2012年10月05日

日本が決勝トーナメントで勝つために

今回の世界大会で日本は、優勝したウィメン以外の部門は、グリープリーグを全勝もしくは1敗で抜けながらも、決勝進出を果たすことが出来なかった。

つまり、少なくともグループリーグの順位では決勝進出に近い位置にいながらも、その前に負けてしまったのである。

その理由と対策を考えてみたい。

外国のチームは、グループリーグと決勝トーナメントの戦い方を変えてくるチームが良くある。
相手チームに合わせて、オフェンスとディフェンスのメンバーを入れ替えたり、戦術を変更したりしてくるのである。

また、これは外国人特有なのだが、決勝トーナメントになると、一人一人の集中力が増し、それまで以上の力を発揮することが良くある。
(これは日本人には余り見られない傾向なのだが、農耕民族を祖先とする日本人と狩猟民族を祖先とする民族が多い欧米人とおの違いでは無いかと思っている。)

一方、日本人は、グループリーグと決勝トーナメントでメンバーや戦術を大きく変えたりすることは少なく、グループリーグでの戦い方から相手に対策を練られてしまうと苦しい状況になってしまうことがある。

この一つの解決策が、戦術の引き出しを多く持ち、グループリーグでその全てを出し切らない、ということが挙げられると思う。

今回、優勝を果たしたウィメン代表は、アメリカ戦に照準を合わせ、練習をしていたにも関わらず、決勝戦まで一切使わなかった戦術もあったらしい。

手の内を隠しつつも、勝ち上がることが出来る実力を持つことは簡単では無いが、こういう理想像を持っていないと、そのレベルに辿り着くことはあり得ない。

これまでは、日本独自の戦術に撹乱されたり、相手が的を絞りきれなかったりして、日本が勝利することもあったが、ここ最近では、日本の戦術も研究され、対策が練られる様になってきた。

お互いの戦術が明らかになってしまうと、結局はフィジカルで劣る日本人が不利な状況になってしまうので、相手の対策のさらに上を行くべく、戦術を増やし、かつ、極端な話、決勝戦まで戦ったとしても、大会で使わない戦術があるかもしれないぐらい沢山の引き出しを持つことが、今後の日本には必要なのかもしれない。
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2012年10月04日

オープン日本代表の勝因と敗因

日本代表のウィメンの勝因オープンマスターズの勝因と敗因について書いてたが、今回はオープン日本代表の勝因と敗因を。

オープン日本代表もオープンマスターズ同様、決勝トーナメントに入るまでは全勝と理想通りの展開であった。
しかも、これまで世界大会で一度も勝った事が無かったカナダに対しても、激戦の末、1点差で勝利を収めていた。

これは、日本の特徴である素早さ・スローの精度・パス回し・コンビネーション・戦術が世界のトップレベルであることを証明した。
単純なパワーや身体の大きさでは劣っている日本人がそれを補う強さを持っている事が改めて認識できた1次&2次グループリーグであった。

しかし、一発勝負の準々決勝でスウェーデン相手にまさかの敗戦を喫してしまう。

日本代表オープンの戦績

その一番大きな要因は、日本チーム内にあったというよりも、スウェーデンの言ってみれば捨て身の戦術が、大会一の強風が吹く天候の中、ピッタリはまった、という感じだと思う。

実際に試合を最初から最後まで見ていたが、スウェーデンの戦術は徹底していた。

オフェンスでは試合を組み立てる様なパス回しを捨て、とにかくディスクを持ったらロングシュートを狙い、ディフェンスでは、背の高い選手をカップに集めたゾーンディフェンス。

強風の中なので、ロングシュートの精度も決して高いとは言えず、ディフェンスがいる所にも構わず打ってくるので、成功率は高いとは言えなかったが、日本のディフェンスの上からキャッチするパターンが何度かあり、結局、その数が勝敗を分けた試合だった。



日本はターンオーバーを起こすのだが、向かい風でのオフェンスに非常に苦しみ、結局、ブレイクに繋げる事ができない。
向かい風では、オフェンスセットが一度だけキープすることが出来ただけだった。

日本のスロー技術は世界一なのだが、カップの間を通すことが中々できず、左右へディスクを回しているうちに、強風にあおられてミスが出る、というパターンが多かった。

そのディスク回しもスウェーデンのフィジカルなストーリングに再三リズムを崩され、(これは個人的には悪質な故意のファールの連続だったと思うが)自分達のパス回しが出来ている感じでは無かった。

ただ、敗因が「相手が強かった」だけでは次に繋がらないので、日本が今後するべき対策を考えると、一つは国際大会での経験をもっと増やすこと、があるのでは無いだろうか。
ヨーロッパは毎年、ヨーロッパ選手権があるし、北米は世界大会よりもレベルが高いと言われるUSA ULTIMATE選手権がある。
さらに、どちらの地域も上記の大会以外に、国際的な大会が年の何度も開かれていて、全く違うアルティメットの戦術・文化を持つ国やチームと対戦する機会が多い。

一方、日本は、国内の大きな大会は、クラブジュニア主催のドリームカップ、そしてJFDA主催の社会人選手権と全日本選手権の3つがあるが、海外のチーム・選手と対戦する機会は皆無に近い。

バズバレッツはECCなどの国際大会に出場しているが、それも毎年ではないし、年に何度もそういう大会に参加できる海外のチームとは差があるとは言わざるを得ない。

こういう不利な環境で世界のトップレベルを維持している事はある意味凄い、とも言えるのだが、もう一つ上のレベルに行くためには、こういう大会の経験を通して、個々の選手がプレーの幅を広げ、戦術の引き出しを増やしていく事が一つの大きな対策では無いかと思っている。

今回、日本は実力的には、アメリカ、カナダとトップを争う地力があり、その他の国とは少し差があったと思う。

失うものが無く、思い切ってチャレンジしてくる相手ほどやり難い相手は無く、試合では地力が下と思われるチームが上のチームに勝利することが多々ある。

しかし、どんな状況でも勝利できるチームが頂点に立て、事実、優勝したアメリカはそういう強さを持っていたと思う。

日本もそのレベルに達することは不可能では無いと思うし、そうなる日が来ると信じている。
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2012年10月03日

日本代表オープンマスターズの勝因&敗因

7月の世界大会にで優勝したウィメン日本代表の勝因について書いたが、今回は、アルティメットチャレンジャーもチームの一員として参加した日本代表オープンマスターズの勝因と敗因について。

まず、7チーム全てに勝利し全勝で終えることができたグループリーグの勝因の一つの大きな要素はどのチームよりも走れていたこと。

日本代表オープンマスターズ戦績

特にオフェンスセットとマンツーマンディフェンスのセットは、35歳前後のマスターズ部門としては若い選手達が多く、走力で勝ることによって、常に試合を優位に進めることができた。

オフェンスセットで40歳以上だったのはキャプテンの藤井選手のみで、他はみな33〜37歳。
ディフェンスセットでも中心となっていたのは35歳以下の選手達で、それをベテラン陣がサポートする、という構図だった。

これは1週間に渡る長い戦いでは、非常に大きく、最後の最後まで走力では負けておらず、この部分は日本の銅メダル獲得の一つの要因となったことは待ちがないだろう。

アルティメットは走・投・取が大切だが、走れることがまず大前提だと言うのが、この大会で改めて良く分かった。(これはマスターズ部門に限らない)

次に、唯一の敗戦となった準決勝オーストラリア戦での敗因について。

これは風が吹いた中でのゾーンへの対応がキーポイントになったと思う。
大会終盤に吹き出した風は、明らかに各国の戦術に影響を与えた。

しかし、自然条件、地元日本で開催されている大会で言い訳は出来ない。
結果をしっかりと受け止め、次回に向けて対策を練らないといけないだろう。

走力では相変わらず負けることがなく、ディフェンスは6回ブレイクしていたのだが、
(ディフェンスセットとしてはもっとブレイクできるチャンスがあったと思う)
オフェンスが7回ブレイクされ、結局、14-16での敗戦となった。

オフェンスでも、走力では勝っていたが、相手のゾーンディフェンスにより、こちらのスピードが消されてしまった。

そして、外国人特有の長い手足(もちろん背も高い)のカップのため、なかなかカップの間を抜くことができず、リズムが作れなかった。
これは、日本で(日本人相手の)ゾーンディフェンスの練習をしていても、なかなか体験できることでないので、なかなか対応が難しかったのだと思う。

リズムが作れない中でディスクを何とか回すのだが、ちょっとしたところでミスが生じ、ターンオーバーを起こしてしまった。

身体の大きな相手でも、間を通せるようなスロー力をつけるのか、(外国チームの様に)頭を越すスローを多用するのか、それとも、リズムが作れなくてもしぶとく得点できる辛抱強さを身につけるのか、(既に日本チームは世界一辛抱強いが)、その全てなのか、とにかく、外国人チーム相手のゾーンディフェンスへの対策を見つけることが、次回、より良い色のメダルを獲得する鍵となるだろう。
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2012年10月01日

ウィメン日本代表の勝因

7月の世界大会で20年ぶりの優勝を果たしたウィメン日本代表。

その勝因については、もちろんいろいろあるのだが、一つ大きなものとして、今回の日本代表ウィメンの体制があったのではないかと思っている。

今回、ウィメン日本代表は、森友紀選手兼任監督と平井絵里選手が主将としてチームを引っ張る形であった。

前回のバンクーバー世界大会では、確か森選手が主将を務め、監督は不在だった。
そして、森選手はプレーヤーとして、多くのポイントに出場しつつ、主将として戦術を考えなければならない状況であった。

先月、森選手に直接会って話す機会があり、いろいろ聞いたのだが、選手として沢山プレーしつつ、戦術を考えるのは、やはり限界があるとのことだった。

以前、監督・コーチの重要性について書いたが、客観的に試合を捉え、戦術を立てていくのは、選手の立場としては非常に難しい。

しかし、今回のウィメン日本代表では、プレー面でチームを引っ張っていたのは平井選手、そして、プレーしつつも、一歩引いた立場から戦術面でチーム全体をコントロールしていたのは森選手兼任監督、と一人に役割が集中しないような、非常にバランスの取れた体制だった。

実際に決勝戦での戦術について聞くと、ディフェンスでは、毎ポイント、少しずつ違う戦術を採用していた、との話だった。

また、アメリカ代表コーチのマット・サン氏の顔色を伺う余裕すらあったらしく、次は彼がどういう戦術で来るか、それに対してこちらはどう対応するか、ということろまで試合中に考えてとのことだった。

さらに、別の選手の話では、手に内を隠すため、沢山練習していたにも関わらず、決勝戦まで全く使わなかった戦術すらあったらしい。

これらは、選手として試合に出続けている状況で、うまく機能させることは非常に難しいのだが、今回、森選手兼任監督が客観的に試合を見れる立場にいたことが、これを成功させ、チームを優勝に導いた一つの大きな要因では無いかと自分は考えている。
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2012年09月28日

U-23アルティメット日本代表選考会&監督発表

来年の7月22日(月)〜7月28日(日)にカナダ・トロントで開催されるWFDF2013世界U-23アルティメット選手権大会の日本代表選考会が、2012年11月17日(土)〜18日(日)に静岡県富士市にて実施されることが決まった。

WFDF 2013 世界U-23アルティメット選手権大会・派遣選手選考会のお知らせ

上記WEBサイトにはこう書かれている。

「オープン・ウィメン代表ともに『マンツーマンディフェンスを主体として戦うチーム』を目指し、アルティメット歴は短くとも、『走れる選手』や『キャッチが強い選手』といった特定したプレーが得意な選手も選考の対象と考えています。金メダルが目標であることはもちろんですが、4年後のA代表で戦いたいという強い気持ちを持っている選手を最も希望しております。」

我こそは、と思う人はぜひチャレンジして欲しい。

そして、同時に監督も発表された。(以下敬称略)

●オープン部門:宮部英俊
【所属チーム】
文化シヤッターBuzz Bullets
【経歴】
オープン日本代表
 2000年(ドイツ)8位
 2004年(フィンランド)5位
 2008年(カナダ)3位
 2012年(日本)5位
クラブチーム選手権
 2006年(オーストラリア)優勝
 2010年(チェコ)3位

●ウィメン部門:那須美宣
【所属チーム】
元文化シヤッターBuzz Bullets主将
現文化シヤッターSLASH
壱(ウィメン クラブチーム)コーチ
【選手経歴】
 1994年(イギリス)オープン日本代表
 1996年(スウェーデン)オープン日本代表
 1998年(アメリカ)オープン日本代表 準優勝
 2000年(ドイツ) オープン日本代表 8位
 2001年(日本)ワールドゲームズ日本代表キャプテン3位
 2012年(日本) オープンマスターズ日本代表3位
【コーチ経歴】
 2009年 全日本選手権 優勝(壱)
 2010年 世界クラブチーム選手権 準優勝(壱)、全日本選手権 優勝(壱)  
 2011年 全日本選手権 優勝(壱)

オープン監督の宮部氏はアルティメットチャレンジャーと同期で、文化シヤッター・バズバレッツでは一緒にプレーしたし、ウィメン監督の那須氏は、3つ上の先輩で、自分がバズで最後にプレーした年の主将であり、二人とも良く知っているが、ともにとても優れたプレーヤーであり、素晴らしい人物である。

また、A代表に繋がる強化をするうえで、バズバレッツ&壱という日本のトップチームを良く知るこの二人がU23日本代表を引っ張ることはとても意味があると思う。

前回男女とも銀に終わったこの大会で、ぜひ金メダルを目指して頑張って欲しいと思う。
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2012年08月15日

日本が進むべき道〜世界大会の結果を踏まえて〜

先月に行われたWFDF2012世界アルティメット&ガッツ選手権(WUGC)で、日本はウィメンが金メダル、ミックス・オープンマスターズ・ウィメンマスターズが銅メダル、オープンは5位という結果だった。(ガッツは金メダルと銅メダルを獲得)

これらの結果を踏まえて、今後、日本が進むべき道を考えみたいと思う。

と、その前に、2009年に書いた自分の記事を読み返して見る。

2008世界大会を振り返って

日本が世界一になるために必要なこと

追記:日本が世界一になるために必要なこと

簡単にまとめると、細かなパス回しと考える力が日本の武器だから、それを磨くべきだと書いている。

さて、今回の日本の戦いを振り返ってみる。

まず、ウィメンだが、まさにこれらの武器が宿敵アメリカを打ち砕いたと言える戦いぶりだった。

7月14日付の記事でも書いたが、とにかく決勝戦の日本のプレーは戦い方は見事だった。

次から次へと繰り出されるディフェンスパターン。
細かくパスをつなぎつつも時折ロングシュートを決める安定したオフェンス。
17-13と完勝とも言える見事な勝ちっぷりだった。

一方、日本代表チームの中で唯一、屈辱メダル無しに沈んだオープン。

グループリーグで、カナダ相手に世界大会史上初の勝利をあげ、全勝で決勝トーナメントに進みながらも、準々決勝でスウェーデンの捨て身の戦術の前に14-17で敗れた。

この試合、アルティメットチャレンジャーは声を枯らしながら応援し、試合を見ていたので良く覚えている。
(試合映像はこちらから見ることができる)



強風が吹き荒れる中、相手が取った戦術は、大きく二つ。

1.身長の高い選手をカップとしたゾーンディフェンスを組み、日本の細かなパス回しを防ぐ。

2.オフェンスでもディフェンスでも、ディスクを持ったらとにかくロングを打つ。

単純な戦術だが、強風のため、ただでさえ日本得意のパス回しがし難い中、これはとても有効だった。

向かい風で日本は1点しか取れなかったのに対して、スウェーデンは(確か)3点とり、しかも、このポイント以外にも何回か向かい風で得点するチャンスを獲得していた。

一方、日本は向かい風で、ゴールまでディスクを運ぶことができたのは、得点した際の一度きり。
これでは、勝つことは難しい。

相手のロングスローが上競りの末、キャッチされてしまう、という状況は何度もあったが、それ以上にターンオーバーも沢山起こしていたし、その数だけ、オフェンスの機会もあったが、向かい風のオフェンスがとにかく苦しんだ。

では、日本も今後、こういう天候だったら、スウェーデン同様、ロングを打ちまくればいいのか?
それも一つの選択肢としてあるとは思うが、アルティメットチャレンジャーはやはり日本の細かなパス回しを追及するべきだと思う。

今回の敗因の一つは、大会中初めて迎えた展開(強風&ゾーンに苦しむ)で、いつもは出来ている次の次のプレーまで予測して動く日本のオフェンスが出来なくなってしまったことにあると思う。

ただ、日本のスロー力&考える力を極めていけば、これは解決できると思う。

ゾーンの苦しんだ要因として、カップの背が高い事に加えて、ファールをいとわないフィジカルなマークで幾度と無くプレーが止まってしまったことがあると思う。

客観的に見て、このマークの仕方は問題がある(フィジカルすぎる)と思ったが、対処の一つとして、ファールコールをしながらスローをする、という事をもっとやっても良かったのではないかと思う。

北米ではフィジカルなマークをする選手も多い(これはこれで問題があるのは事実)が、スローワーもそれに対処すべく、ファールされながら(&ファールをコールしながら)投げる選手も多く、その結果、マーカーはファールしない様に気をつけざるを得なくなったりするのだ。

いずれにしても、今回の様な試合展開含め、あらゆる試合状況に対応出来る様に考え、対処法を身につけておくことが必要だろう。

カナダに勝った時点で、アメリカとの決勝戦を予想していたので、正直、スウェーデン戦の敗北はとてもショックであった。(選手はもっとショックだったろうが・・・)

「柔よく剛を制す」

自分はこの言葉を信じたい。
オープン代表には今回の悔しさを糧にして、4年後リベンジを果たして欲しい。
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2012年07月05日

日本代表ウィメンマスターズチームメンバー

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アルティメットの日本代表メンバー紹介、オープンマスターズオープンウィメンミックスときて、最後はウィメンマスターズチーム

6 原 麻衣子 1979.02.14 157cm HUCK
2 鴨田 弘美 1978.04.11 155cm HUCK 
11 宮部 美穂 1975.09.17 157cm HUCK 
4 岡本 友里子 1982.05.13 150cm HUCK 
5 遠藤 小百合 1979.09.11 156cm BOMBERS 
9 岡田 美恵子 1978.11.10 155cm BOMBERS 
0 小松 あゆみ 1974.05.15 155cm BOMBERS 
13 藤木 若菜 1980.05.24 158cm MUD 
19 中村 倫子 1980.07.03 163cm MUD 
7 横須賀 さやか 1981.05.27 えびみりん 
12 小幡 真純 1982.09.12 167cm えびみりん 
23 蔦澤 勝美 1982.09.27 160cm えびみりん 
27 真坂 麻里 1981.06.29 160cm えびみりん 
14 富永 秀美 1980.07.14 158cm えびみりん 
17 橋本 真紀 1978.10.21 161cm Buddy's 
10 福原 有希 1982.08.14 168cm 所属なし 
21 深野 愛 1980.05.21 158cm MUD
STAFF 児島 絵里子 
STAFF 林 美穂 
STAFF 丹野 蘭 
STAFF 鹿取 悠子

宮部選手、岡田選手のママさん選手をぜひ応援したい。
しかも二人とも旦那様もそれぞれオープンとオープンマスターズの日本代表メンバーで出場と、アルティメット一家。

強豪ハックを結成時から引っ張る原キャプテンが繰り出すスーパープレーに海外チームは驚くことだろう。

福原選手は、元壱に所属していたが、アルティメットの一線から離れ、近年は個人戦等に主軸を移し、全日本フライングディスク個人総合選手権優勝も果たした異例の経歴の持ち主で、そのポテンシャルは確か。

165cm以上が二人と小柄なチームだが、大きな外国人相手にぜひ頑張って欲しい。
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2012年07月04日

日本代表ミックスチームメンバー

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日本代表メンバー紹介、オープンマスターズオープンウィメンの次はミックス。

4 三浦 俊信 1975.01.07 171cm/75kg ノマディックトライブ 
7 和田 貢一 1977.11.15 176cm/63kg ノマディックトライブ 
1 菊池 信也 1988.12.01 173cm/67kg ノマディックトライブ 
2 川崎 愛里沙 1990.08.15 166cm 中京大学 
3 川島 大介 1977.07.11 168cm/63kg ノマディックトライブ 
5 百海 夏希 1979.05.31 164cm MUD 
6 坂口 裕美 1985.10.02 165cm Buddy's 
8 稲葉 紗弥香 1984.08.29 162cm 壱 
9 古森 貴陽 1988.10.03 185cm ノマディックトライブ 
10 谷本 曜子 1984.06.09 161cm 壱 
11 志村 優太 1982.04.14 175cm/65kg Vegegriffons 
12 中澤 沙織 1985.08.10 160cm HUCK 
14 森井 健太 1982.11.24 161cm/60kg SQUAL 
15 山本 真 1982.10.16 184cm/68kg SQUAL 
17 山口 崇行 1991.01.17 174cm/63kg 慶應大学 
18 石井 敬介 1985.11.03 175cm/65kg θ 
22 遠津 英美 1981.05.02 174cm/63kg Link 
24 溝上 若菜 1990.04.20 169cm 日本体育大学 
25 川瀬 絢士郎 1981.01.16 178cm/63kg 大阪スピリッツ 
27 矢倉 麻紗美 1986.02.14 170cm Buddy's 
28 横田 玲奈 1990.09.17 165cm 日本大学 
33 湯川 佐紀 1989.10.12 164cm ノマディックトライブ 
44 藤澤 脩矢 1987.04.05 181cm/88kg θ
58 福島 毅 1983.08.23 171cm/67kg 大阪スピリッツ
77 渡辺 美奈 1981.09.22 167cm 壱
81 半田 学 1989.12.19 178cm/68kg 信州大学 
88 木村 友紀 1991.03.12 153cm 中京大学
91 伊藤 佑馬 1986.12.20 170cm/60kg ノマディックトライブ
STAFF 清水 亮介
STAFF 寺町 亮
STAFF 川中 彩伽里
STAFF 井上 貴晶

前回2008年世界大会はミックス部門のコーチをやらせてもらってたこともあり、良く知っている選手も多く、その時の銀メダル以上の成績を目指して、ぜひ頑張って欲しい。

また、山口、木村の両選手は、2010年ジュニア世界大会の日本代表メンバーである。
特に山口選手はジュニアオープン日本代表の監督として直接見ていた選手なので、注目している。

あとは、元文化シヤッター・バズバレッツの山本選手、2010年U-23世界大会日本代表の菊池選手らの活躍っぷりも気になるところ。

それから、前回もそうだったのだが、一般的に日本の女子のレベルは高く、そこで優位に立てることが多い。
男子では差がつきにくくても、女子で突き放せる場合があるので、今回もそのあたりがキーポイントになるかもしれない。
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2012年07月03日

日本代表ウィメンチームメンバー

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日本代表メンバーの紹介も、オープンマスターズオープンと続き、第3弾、ウィメンを。

15 森 友紀 1977.10.15 169cm MUD
11 平井 絵理 1981.10.13 153cm 壱
17 宮本 えみり 1977.10.17 167cm MUD
8 藤岡 あゆみ 1979.02.18 158cm HUCK
9 伊藤 まどか 1979.11.24 154cm 壱 
2 鮫島 紗知子 1979.11.09 151cm 壱
26 大山 愛友 1980.10.09 161cm MUD
6 米原 理恵 1983.08.08 167cm 壱 
10 鮫島 萌 1985.03.20 160cm 壱 
12 浪切 香緒里 1985.07.31 155cm 壱 
7 猪俣 紗奈子 1985.05.06 160cm HUCK 
16 藤川 明奈 1987.02.16 161cm 壱 
13 水上 紗央里 1987.01.03 165cm 壱 
27 船橋 尚子 1987.03.15 168cm MUD 
5 大津 慶子 1986.04.16 157cm MUD 
24 石津 安沙実 1988.03.05 168cm MUD 
33 小野原 望 1988.07.19 MUD 
1 押田 恵実 1988.06.25 160cm MUD 
19 小堀 由佳里 1989.02.25 165cm HUCK 
39 稲村 知子 1990.03.19 158cm 壱 
0 山口 友紀恵 1989.06.13 168cm MUD 
64 鈴木 優子 1989.09.03 160cm MUD 
31 佐藤 由布子 1988.12.11 162cm HUCK 
21 一政 いづみ 1991.03.11 157cm 日本体育大学 
22 菅沼 紗季 1991.02.15 157cm 日本体育大学
18 池冶 ちあき 1990.11.09 160cm 大阪体育大学 
25 今鷹 亜美 1992.02.06 170cm 大阪体育大学 
STAFF 遠藤 定義 
STAFF 三好 史織 
STAFF 又吉 歩

日本が世界に誇る3大クラブチーム、壱、HUCK、MUDから多くのメンバーが選ばれている。

藤川選手と大津選手は前回大会はアルティメットチャレンジャーがコーチをしていたミックス日本代表のメンバーであったが、今回はウィメン代表としての選出。ぜひ頑張ってほしい。

また、4人の学生プレーヤーのうちの今鷹選手は2010年のジュニア日本代表メンバー。
最年少ながら最長身と恵まれた体格で、外国人選手に挑む。

それから、最年長34歳の森選手と宮本選手は、かつて自分がフュリアスジョージの所属していた頃、バンクーバーにアルティメット留学をしに来ていて、同じ家でホームステイしたこともある。

あの時は若くて(自分もだが)やんちゃだった二人だが、今はともに結婚もして、日本をプレー&メンタル両面で引っ張っているのを見ると、時が経つのは早いなあと感じる。

部門は違えど、彼女達と一緒に、日の丸を背負って頑張っていこうと思う。
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2012年07月02日

日本代表オープンチームメンバー

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先日、日本代表のオープンマスターメンバーの紹介をしたが、今回はオープンメンバーを。

1 田中 克典 1985.05.29 176cm/61kg 文化シヤッターBuzzBullets
2 田中 瑞穂 1982.04.10 178cm/72kg 文化シヤッターBuzzBullets
3 高橋 泰生 1984.03.02 168cm/63kg 文化シヤッターBuzzBullets 
4 仙田 聡 1979.12.24 169cm/58kg 文化シヤッターBuzzBullets
5 能勢 雷人 1988.05.29 175cm/68kg 文化シヤッターBuzzBullets
6 黒野 将司 1987.07.01 179cm/69kg 文化シヤッターBuzzBullets
7 林 洋男 1981.07.31 181cm/68kg 文化シヤッターBuzzBullets
9 古澤 隆徳 1988.04.20 175cm/66kg 文化シヤッターBuzzBullets
10 松野 政宏 1983.09.27 171cm/65kg 文化シヤッターBuzzBullets
11 上村 哲也 1985.02.26 177cm/69kg 文化シヤッターBuzzBullets 
12 吉川 洋平 1976.08.04 176cm/67kg 文化シヤッターBuzzBullets
13 阿部 洋平 1978.12.08 173cm/63kg 文化シヤッターBuzzBullets
14 齊藤 貴敏 1978.12.09 170cm/60kg 文化シヤッターBuzzBullets
15 若谷 慎吾 1986.01.07 174cm/67kg 文化シヤッターBuzzBullets
16 草野 潤 1988.09.01 174cm/61kg 文化シヤッターBuzzBullets
17 鮫島 暁 1981.10.17 177cm/68kg 文化シヤッターBuzzBullets
18 三好 林太郎 1984.05.13 166cm/60kg ロキートス
19 宮部 英俊 1975.12.14 175cm/72kg 文化シヤッターBuzzBullets
21 玄島 岳 1990.05.05 166cm/50kg 上智大学
24 荒川 太陽 1990.07.05 165cm/65kg 中京大学
25 伊藤 太一 1988.10.04 178cm/66kg ノマディックトライブ
26 平井 裕貴 1989.07.15 180cm/72kg 信州大学
27 齊藤 卓也 1985.05.27 174cm/63kg 文化シヤッターBuzzBullets
29 笹川 慶 1979.12.29 178cm/72kg 文化シヤッターBuzzBullets
33 笹辺 将寛 1985.07.12 168cm/62kg 文化シヤッターBuzzBullets
36 菅谷 展之 1988.10.04 170cm/63kg 文化シヤッターBuzzBullets
88 仲本 智雄 1988.07.22 176cm/68kg 文化シヤッターBuzzBullets
97 芝 圭一郎 1988.01.18 178cm/70kg 文化シヤッターBuzzBullets
STAFF 片岡 英里子
STAFF 舘洞 哲也 
STAFF 菅 和己 
STAFF 水野 好崇

まず、気付いたのが、180cm以上の選手が二人だけ、という事実。
もちろん、松野選手の様な驚異的なジャンプ力を持つ選手も少なくないので、単純に身長だけで高さの話はできないが、それにしても少ない、という印象だ。

これは、身長に勝る外国人に高さで負けても、クイックネスやパス回しと言った他の部分で圧倒する、ということなんだろう。
小柄な日本人の素早さと正確なパスは、世界でも特徴的なので、これらで海外の強豪を打ち破る姿をぜひ見て見たい。

それから、スタッフ含め、メンバーの多くは文化シヤッター・バズバレッツ所属ということ。
まあ、全日本選手権13連覇中なのだから、当然と言えば当然だが。

個人的に注目したいのは、スタッフの水野好崇氏。
北米のチームや選手に対する豊富な知識と分析能力を買われて、分析スタッフに就任したと聞いている。

北京五輪のソフトボールで体格で上回るアメリカを破って金メダルを獲った日本だが、分析スタッフの働きも大きかったと聞く。

アルティメットに限らず、単純に力と力のぶつかり合いだと、フィジカルで劣る日本はどうしても分が悪い。
事前の相手チーム情報収集と対策立案がキーポイントなので、彼の働きは重要になるだろう。
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2012年06月30日

日本代表オープンマスターズチームメンバー

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世界大会公式サイトで、日本代表メンバーが発表された。

アルティメットチャレンジャーの所属するオープンマスターズチームのメンバーは以下の通り。

6 西浦正明 1968.10.05 165cm/58kg 文化シヤッターSLASH
2 藤井 靖宜 1972.01.20 181cm/76kg 文化シヤッターSLASH
1 永津 邦安 1975.11.14 173cm/65kg 大阪スピリッツ
3 江崎 和義 1973.01.11 172cm/61kg 文化シヤッターSLASH
5 鈴木 貴士 1973.10.12 171cm/61kg クルーズ
78 野中 肇 1973.04.03 175cm/65kg ディスクマニア
19 冨田 淳太郎 1978.06.03 172cm/64kg ノマディックトライブ
20 石井 哲 1976.12.08 167cm/58kg 所属なし
10 片桐 正博 1973.09.27 168cm/64kg ディスクマニア
9 岡田 真人 1977.07.22 187cm/83kg ノマディックトライブ
77 山本 泰史 1976.04.23 178cm/67kg ノマディックトライブ
12 宮腰 大輔 1979.06.30 -cm/-kg ノマディックトライブ
14 原田 昌彦 1974.10.27 171cm/83kg 文化シヤッターSLASH
17 那須 美宣 1973.11.13 161cm/60kg 文化シヤッターSLASH
11 酒井 貴之 1978.01.01 166cm/65kg ノマディックトライブ
7 本田 貴久 1973.02.20 165cm/59kg ディスクマニア
4 片野 嘉昭 1971.04.09 180cm/78kg ディスクマニア
22 小林 一主 1972.11.29 176cm/77kg ディスクマニア
15 今井 昇 1969.05.11 170cm/69kg クルーズ
18 嶌田 智仁 1971.09.17 176cm/73kg ボンバーズ
25 石井 克磨 1976.12.21 175cm/63kg ボンバーズ
88 ヨシオ・リーパー 1977.07.08 176cm/68kg IKU!
13 濱田 尚哉 1977.12.15 174cm/68kg ロキートス
47 岡本 圭司 1977.04.13 171cm/65kg ロキートス
28 戸叶 八城 1978.05.04 170cm/56kg クルーズ
8 松本 晃一 1978.03.14 168cm/57kg ボンバーズ
16 兼頭 康二 1971.05.24 175cm/82kg ディスクマニア
23 中西 公平 1976.06.20 180cm/69kg ディスクマニア
STAFF 岩間 卓栄
STAFF 大橋 隆通
STAFF 菊池 久美子
STAFF 三宅 孝治
STAFF 鳥打 将太

藤井キャプテンを中心とし、チームが一つになり、7月13日(金)にメンバー全員でうれし涙を流したいと思っている。
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2012年06月03日

日本代表オープンマスターズ合宿(6月2〜3日)

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世界大会まで残すところあと約1ヶ月のこの時期、世界大会の会場となる大阪府堺市J-GREEN堺にて、日本代表オープンマスターズ合宿が行われた。

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前日の金曜日入りして、堺駅近くのホテルに宿泊したのだが、そこのロビーには世界大会の記念ディスクが。

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世界大会の開催の地、堺でこういうのを見ると、改めてモチベーションがあがる。

さて、合宿の二日間は、同じく代表合宿をしていたミックス日本代表と、地元の大阪スピリッツとチベッツに相手をしてもらい、練習試合を多く行った。

メニューはこんな感じ。

●6月2日(土)
スクエアパス。インサイド。ミドルシュート。vsチベッツ9-5勝ち。vsスピリッツ9-4勝ち。スクエアパス。巨峰。vsミックス代表17-15勝ち。(前半8-9ダウン)

●6月3日(日)
スクエアパス。ミドルシュート。上がりインサイ。vsミックス日本代表17-15勝ち。(前半9-8アップ)スクエアパス。vsチベッツ4-9負け。vsチベッツ4-6負け。vsスピリッツ9-3勝ち。

ドリームカップやCJIでの教訓を踏まえ、個人としては、とにかく代表とか何とか関係なしに、1プレー1プレーベストを尽くすことだけを考えた。

良かった点は、ロングシュートやミドルシュートを受ける走り&左手スロー等でブレイクに何本か絡めたこと。
ほぼ毎日トレーニングをしている成果もあって、フィジカル的もかなり上がってきているし、TO後の攻撃でも体力的には全く問題は無い。
高さや突出した技術やスピードがない分、走力では絶対に負けてはならないと思うし、そういう意味では順調に仕上がってきていると思う。

一方、肝心のディフェンスでは、相手の主力についた場面で、TOを起こすことができず、フラストレーションが溜まる事が何回かあった。
TOを起こすには、あと一歩足らない。
このあと一歩を一ヶ月で乗り越えていかなければならない。

それから、コミュニケーションミスでTOを起こしてしまうシーンがあった。
これはどんな理由であれ、最終的にはスローワーである自分の責任である。
お互いのイメージがあってなくても、ディスクは必ずキープすべきで、そのプレーのあとに、しっかりと話し合えばよいのだ。

チームとしても、良かった所と課題が明らかになった。
課題はあと1ヶ月、チーム全員で克服していく必要がある。

それから最後にJ-GREEN堺で気付いたことを。

1.風
常に弱い風が吹いている感じだが、何も考えずに投げると影響を受ける。
(もちろん、その時の天候にもよると思うが一般的に)
ただ、外国人のパワーを持ってすれば、向かい風のロングやハンマーなどは全く問題がないと思われるので、それを踏まえた対応が必要だろう。

2.人工芝
今回の合宿は二日間とも人工芝で行ったのだが、かなり状態は良い。
ダイブして皮膚を直接擦った場合の火傷は避けられないと思うが、クッション性は結構ある。

また、短いポイントのスパイクを履いている選手は結構滑っていたので、注意が必要。
自分はポイントが長い&数少なめだったので、全くと言っていい程滑らなかった。

3.暑さ
合宿中は25度前後の気温だったが、太陽が出たときの人工芝からの照り返しは結構暑かった。
世界大会が行われる7月はもっと暑くなることが予想される。

4.ドリンク
水以外のドリンク(スポーツ飲料など)はフィールドの外で飲まないといけないので、横着して水分補給がおろそかになりがちなので、気をつける必要がある。

5.その他施設(ロッカールーム&宿泊施設等)
フォールド横のロッカールームにはシャワーもあるし、宿泊施設はとても綺麗で大浴場には水風呂もあるし、食事も美味しい&栄養的にも完璧&ボリューム満点で、申し分ない。
(ただ、ベッドは少し小さめで、自分は全く問題ないが、チーム最長身の某選手は対角線に寝ても、少し足がはみ出ていた)

また、全フィールドが一箇所にあるし、観客席&照明付&天然芝のメインフィールドもあって、アルティメットの世界大会の会場としては、現時点でベストの場所かもしれない。

下の写真は岩間マネージャー撮影(ありがとうございます!)。
人工芝が本当に綺麗である。
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2012年05月14日

「日本代表」という名の誤解

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先日のCJIは3勝3敗の4位と非常に悔しい結果に終わった。

3月のドリームカップもロキートスに敗れ、17位タイという、日本代表としては恥ずかしい結果だった。

と、ふと考えた。

「日本代表」という名前におぼれて、良い結果を出すのが当然と、無意識のうちに考えてしまっていたのではないか?

もちろん、どんな大会であれ「日本代表」として恥じない成績を残すことは、日の丸をかけて戦う事が使命であるが、それ(成績)は「日本代表」という名に自動的に与えられるものでは無い。

自分がいつも肝に銘じている言葉がある。

「強いチームが勝つのではない。勝ったチームが強いのだ。」

これはもちろん日本代表にも当てはまる。

日本代表という名前がついてるから、試合に勝てるわけでも何でもない。
名前なんて、実際の試合では何の意味もなさない。

試合に勝つから、強いと言われるわけで、さすが「日本代表」と言われるのだ。

これは、日本代表以外にも当てはまったりする

入れ替わりの激しい大学チームでは、前年強かったいわゆる強豪大学が、今年も強い保証はどこにもない。
少なからず、同じことがクラブチームにも言える。

自分では、一生懸命やっているつもりであったが、こいうことを考えるということ自体、どこかに心の緩みがあったのかもしれない。

日本代表はJFDAからサポートを受けている。
そのお金の源泉はJFDA会員の会費である。
つまり、JFDA会員に支えられている

その恩に報いるべく、また、本当の意味で、「日本代表」と言ってもらえる様に、改めて、自分を見直して精進していきたいと思う。


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2012年04月29日

オープンマスターズ日本代表合宿(4月28〜29日)

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GWの頭の4月28〜30日にオープンマスターズ日本代表合宿が行われた。
自分は所用のため、3日目は参加できなかったので、2日目までの様子をご紹介。

世界大会のフィールドの半分以上が人工芝ということで、今回は人工芝のグラウンドにて合宿。
(3日目は疲労を考慮して、天然芝で行ったらしい)

初日のメニューは、三人ドリル、45、巨峰、ミドルシュート、セット練、昼休憩、スクエア、セット練。
そして、最後は体力練として、35mダッシュ&70ジョグの繰り返しを10分間。

世界大会は1週間の長丁場なので、それを戦い抜く身体を作っていかないといけない。
元気な時に、良いプレーができるのは当たり前。
疲れてきた時こそ、その真価が問われるのだ。

詳しく書いていないが、トレーナーの指示による二人組みのストレッチやダウンもなかなか良い。
疲れている時、脱力しているだけで相手がストレッチをしてくれるのはとても助かるし、選手同士のコミュにケーションにも役立つ。

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二日目の朝は、風呂の前にちょっとジョグをして海へ。
朝もやの中の太陽がなかなか綺麗だった。

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二日目は、スクエア、オヒョイミート、セット練、昼休憩、スクエア、ミドルシュート、練習試合(vsオープン日本代表:10-17負け)、体力練(約40mのダッシュを20本?くらい→怪我のためできず)。

オープン代表にマンツーマンディフェンスは一度もターンオーバーを起こす事ができず。

こちらから、しかけていく意識はあり、フォースサイド、フォースバック、フォースミドル、マッチアップの変更等、その時に考えられる、あらゆる事は行ったのだが、結果的に、全て後手後手になってしまった。

正直、涙が出る程悔しかった。この悔しさを胸に精進するしかない。

原因としては、相手ハンドラーを全くと言っていいほど、止められなかったこと。
相手のリズムやスローの幅や種類についていくことができなかった。

世界大会ではストーリングでどこまでプレッシャーをかけられるかが肝になると思うので、これを良い教訓として、初めて対戦する相手に対して、どうテンポを崩していくかを想定しながら、今後の練習を行っていきたい。

また、オープン日本代表とは、5月12〜13日のCJIで再戦の機会があるので、同じ轍は踏まないように、しっかりとやっていきたいし、是非リベンジしたい。

その前に、二日目の午前中のセット練で痛めた膝(の半月版)を完治させないと。
先月から、トレーナーに言われて週1・2回は行っている温冷水浴は体感的に疲労回復に効果があるので、続けよう。

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2012年04月08日

オープンマスターズ日本代表合宿(4月7〜8日)

オープンマスターズ日本代表合宿が静岡県富士市の富士川緑地公園で行われた。

ドリームカップ以来の富士川緑地公園であったが、さすがにドリームカップであの悪天候の中、使用していた場所は土が見えている状態だった。
グラウンドの端っこの方の使用されてなかった場所には、まだ芝生があったので、なるべくその辺りで使ってフィールドを作って練習を行った。

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1日目は、ドリル、45、ミドルシュート、エンドリ、裏ダンプ、巨峰、ハンドラーチーム(ロング無し)とミドルチーム(ダンプ無し)に分かれた3vs3等。マンツーマンセット練15本。15点先取ゲーム。ラントレ。

2日目は、スクエア、オヒョイミート、ミドルシュート、ワンツー巨峰等。セット練10本。ディフェンスセットのオフェンスセット練10本。15点先取ゲーム。

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15点先取のゲームは交代が0〜2人しかいないなか、体力をつける目的もあった。

今回から、ロキートスでトレーナーをしているクミトレが帯同してくれ、アップやラントレのメニュー作りやダウン、ストレッチの指示、怪我人の治療などに当たってくれた。

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練習後の二人組でのストレッチは疲れている身体には心地よかった。
脱力して寝ているだけで、ストレッチしてもらえるのってイイね。

また、アップやラントレも今までに無いメニューで新鮮で良かった。

ラグビーの実業団チームに所属する知り合いの選手に聞いたのだが、アップやトレーニングはマンネリ化しがちなので、そこはトレーナーの腕の見せ所らしい。

自分もそうだと思う。
突き詰めると、本質的な部分ってのは結構絞られるんだけど、だからと言って、同じメニューばかりだと、選手は飽きてくるし、動きも一定の動きばかりになり、効果が薄れてくる感じがする。

あと、今回は、岩間マネージャーに加え、富士市の杉山さんとはるばる長野県飯田市から大橋君がサポートにかけつけてくれ、本当に助かった。

物理的にも相当助かったが、わざわざ来てくれているのに好い加減な事はできないと精神的にもとても効果があった。
雑用諸々から声だし、水分補給のサポート、ドリル等練習の手伝いなど、本当に助かりました。
ありがとうございました。

個人的な出来は、ディフェンスは最低限できたと思うが、オフェンスはまだまだ。

思えば、日本のチームできちんとアルティメットをするのは、3年ぶりぐらい。
随分、北米の感覚に染まってしまっていたのだと実感した。

一番苦労したのは、スローワーとの距離感。
日本では近めの距離で短くパスを繋ぐのに対して、北米では、1対1のスペースを作るため、距離を置く。

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上記写真の左端がアルティメットチャレンジャー。
これだと、ちょっと遠いんだよなあ。。。

頭で分かっていても、体が自然に動く様にならないと、テンポが遅れてしまう。
でも、今回の合宿で何となく感覚は分かったから、今後のピックアップなり、春季リーグ戦なりで、それを常にイメージする様にしよう。

あとは、今回は慎重なプレーに徹したので、次回はもう少し積極的なプレーも出していこうと思う。

それから、フィジカルはまだまだあげていく必要があると感じた。
高さやパワーでは確実に負けるので、スピードやクイックネス・アジリティでは絶対に負けてはならないし、試合で勝つためには、その分野では圧倒するぐらいの意気込みでいかないと。

大会まであと3ヶ月。
今月はとことん追い込んでいこうと思います。

ちなみに、今回の写真提供は岩間マネージャー。
ありがとうございました。
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2012年01月29日

マスター日本代表合宿兼最終選考会(1月28〜29日)

11月12日(土)〜11月13日(日)に続き、マスター日本代表合宿兼最終選考会。

代表メンバー数に関するWFDFの規定もあり、これまで諸事情で参加できていなかった候補選手も全て集め、だ一表合宿兼最終選考会が行われた。

初日の初めに、オフェンス、ディフェンス(マンツー)、ディフェンス(ゾーン)の3チームに分けられる。
アルティメットチャレンジャーはディフェンス(マンツー)チーム。

マンツーマンディフェンスは今自分が一番自信を持っているところだ。
2日間を通して、セット練を中心に行った。

個人的には、ディフェンスは最低限できたが、オフェンスでは課題が山積み。
反省点が多い合宿となった。
悔しさと情けなさで、暫くブログを書く気になれない程だったが、自分で克服し、リベンジするしかない。

合宿の最後に、WFDFの規定に沿った28名の最終メンバーが発表された。
藤井主将から自分の名前が呼ばれる。
この瞬間は何度経験しても改めて身が引き締まる。

名前が呼ばれない選手もいる。
過去にそういう経験を何度もしているチャレンジャー。
それらの選手の気持ちが痛いほど分かる。

思えば思うほど、自分もつらくなる。
でも、彼らのためにも頑張らねばならない。

前回から2ヶ月以上が経っている。
この2ヶ月、自分は何をやってきたか。
大会まで、もう約5ヶ月しかない。時間はあまりない。

おそらく選手生活で日本で国別の世界大会が開催されるのは、これが最初で最後だろう。
悔いの残らぬように、力を出し尽くすしかない。

ピークの状態にコンディションを「戻す」のでは無く、昨年の状態以上に「上げる」意識で突っ走る。

日本一の富士山は美しかった。

しかし、自分達が目指すのは世界一。

チャンレジあるのみ。

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2012年01月09日

WJUC2012日本代表監督&コーチ

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今年の8月にアイルランドで開催される世界ジュニアアルティメット選手権(WJUC)アメリカ代表コーチ&監督を先日紹介しましたが、日本代表の監督と第一回選考のスケジュールが発表されました。

以下、簡単な紹介を。(敬称略)

●オープン 島 健(しま たけし)
元マスター日本代表
JFDAインストラクター一級
1992 年世界選手権優勝・女子日本代表コーチ
ビックボンバーズ所属、上智大学准教授

●ウィメン 大島 寛(おおしま ひろし)
元日本代表、世界大会準優勝、全日本選手権優勝
フライングディスク個人種目・現日本記録&元世界記録保持
JFDAインストラクター一級
2008 ジュニアオープン日本代表監督
元クルーズ、近畿大学准教授

そして、監督をサポートするコーチの方々はこちら。
(現時点で分かっている範囲)

●本田 雅一(ほんだ まさかず)
元日本代表、元マスター日本代表
世界大会準優勝、世界クラブ選手権マスター優勝、学生選手権優勝、全日本選手権優勝
JFDAインストラクター一級
東京経済大学出身、クルーズ所属

●吉村 和也(よしむら かずや)
元日本代表、元マスター日本代表
全日本選手権優勝
JFDAインストラクター一級
東京経済大学出身、クルーズ所属

監督・コーチともに国際大会経験も豊富で、ジュニア選手の指導に申し分の無い方達ばかりです。

世界大会に参加できることもそうですが、こういう方々から直々に、しかも定期的に指導を受けられるチャンスは中々ありません。

また、日本では、大学からアルティメットを始める人がほとんどなので、19歳以下という年齢制限に該当する選手が少ないのが現状です。

参加資格のある1993年1月1日生以降の選手はぜひ選考会に参加してみてください!
選手として、人としてかけがえの無い経験になることは、前回監督を務めた自分が保証します。

申込み・問い合わせはJFDAへどうぞ。
申込み期限は1月21日(土)までとなっています。
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2011年11月13日

マスター日本代表選考会(11月12〜13日)

11月12日(土)〜11月13日(日)静岡県富士市にてマスター日本代表の2次(最終)選考会が行われた。

前日の診断でドクターストップがかかっているアルティメットチャレンジャーの肉離れだが、やる気は満々。

だが、やはり当日の朝になっても痛みは引かない。
まあ、血腫が出来ているのだから当たり前と言えば、当たり前だが。

おそらく痛み止めを飲めば、プレーは出来るだろうが、二日間連続でやるのは難しいと思われる。
明日になれば、少しでも回復していると信じて、1日目は見学することにし、マスター日本代表藤井主将に告げる。

USA ULTIMATEクラブ選手権同様、今回の選考会をとても楽しみにしていたので、非常に残念なのだが、中途半端なプレーをしてもしょうがない。
気持ちを切り替え、1日目は各選手の特徴やチーム戦術などを観察し、2日目に出来るだけスムーズに入れるように心がけた。

そして、2日目。
ふくらはぎの痛みはまだ残っている。
朝食後、処方してもらった痛み止めを飲んで選考会に挑む。

アップ時には少し痛みも残っていたが、体が暖まり、アドレナリンも出てくると、徐々に気にならなくなっていた。

選考会2日目は3チームに分けた総当たり戦。

ディフェンスと走力をアピールしたかったのだが、富士の砂が多い柔らかいグラウンドに何度となく足を取られ、思うようにプレーできない。
途中、何度か「ブロックできる!」と思う瞬間があったものの、滑ったりしてカットまでは至らない。

グラウンドの状況も、風や雨と同じ自然条件である。
プレーしている全員が同じ条件なわけで、それに対応できるかどうかは実力以外の何者でもない。

本当にまだまだである。

ただ、志願してやらせてもらったゾーンのマーカーやオフェンスのミドルの動きでは、所々満足いくプレーができた。
でも、最低限だったと思う。

USA ULTIMATEクラブ選手権以来、(怪我のため)2週間ぶりのプレーで、気持ちと体が最後まで一致しなかった。
まあ、今やれることはやった。
現時点、今日の自分の実力は出し尽くした。

そして、選考会終了後、結果が発表される。

藤井主将から、代表に選ばれた一人ひとりの選手の名前が呼ばれる。

10人程の選手の名前が呼ばれた後、「石井サット!」と藤井主将。

その声に身が引き締まる思いがした。

選考会なので、当然落選した人もいる。
皆の思い、日の丸の重みを背負って頑張らねばならない、と改めて心に誓う。

ここからがスタートだ。
来年7月の大阪での世界大会で目指すのは金メダル。

USA ULTIMATEクラブ選手権を制したサーリーが来るアメリカ代表、フュリアスOBが擁するカナダ代表は間違いなく強豪だが、マスター日本代表は2008年の世界大会ではベスト4にすら入れていない。

とにかくチャレンジャーの気持ちであと約8ヶ月、突っ走るしかない。
挑戦あるのみ。

<選考会から見えた今年初冠雪の富士山>
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2011年01月24日

マスター日本代表

来年の世界選手権(国別)の各部門の日本代表チームの代表者が決まり、今年から選考&強化活動が始まる。

その中でもマスター日本代表は既にJFDAのWEBサイトに以下の様なスケジュールが発表されている。

2011 年 2 月 合同練習会
2011 年 4 月 一次選考会
2011 年 11 月 二次選考

過去の代表と比べるとかなり早い動きだと思う。
もしかしたら、一番早いかもしれない。
いずれにせよ、金メダルを取るんだという強い思いが感じられる。

マスター資格は2012年12月31日時点で33歳以上であること。
個人的には33歳でマスターとは少し早い気もするが、これが規則である。
1979年以前に生まれた選手が対象となる。

世界のマスターは年々レベルが上がってきている。
2008年の世界選手権(国別)で優勝したアメリカ代表は、往年の名チーム「デス・オア・グローリー」を母体としつつ、同年北米選手権オープン部門(マスターでない)を制したジャムから数名の選手を加えており、かなりレベルが高かった。

昨年の世界クラブ選手権で準優勝、USA ULTIMATEクラブ選手権で優勝したサーリーでは、2008年の世界選手権のオープン部門(マスターではない)でアメリカ代表の主力であった選手が活躍していた。
カナダやオーストラリア、イギリスの台頭も著しい。

レベルが上がったことにより、当然、勝つことは難しくなったのだが、選手としては、やり甲斐が大きくなったとも言える。
マスター部門とは言え、ほんの数年前に世界大会やUSA
ULTIMATEのオープン部門で活躍していたスター選手とやりあえるのだ。

実際に、世界クラブ選手権やUSA ULTIMATEクラブ選手権でそういった選手と対戦したり、試合を見る機会があるのでよく分かるが、スローやプレーのタイミング等のテクニックやスキルは全く衰えていない。
一瞬のスピードや持久力的なものは少しばかり衰えているわけだが、局面局面では全くそれを感じさせない集中力を見せる。

そういった選手やチームと思いっきりぶつかりあえるのは、選手として本当にワクワクするし、面白い。

自分(1976年生まれ)は諸事情あってどうなるか分からないが、マスター資格を持っている選手はぜひ日本代表にチャレンジして欲しいと思う。
熱い戦いが出来ること請け合いである。

2012年世界アルティメット選手権大会マスター日本代表チーム結成について
http://www.jfda.or.jp/2010/12/17/2012wuc-2/

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