現在、生活の拠点があるサンフランシスコの家の近くのスポーツバーでは大会会場との時差の関係で、お昼の3時過ぎという時間にも関わらず、立ち見が出るほどの盛況ぶり。
レギュラーシーズンからプレーオフの準決勝まで無傷の18連勝をあげ、誰もが勝つと思っていたペイトリオッツが残り1分を切ったところでで、ジャイアンツにタッチダウンを決められ、無念の逆転負け。
一方、ジャイアンツは、ワイルドカード(敗者復活戦みたいなもの)でプレーオフ出場をギリギリ取得したものの、準々決勝、準決勝と全て下馬評をひっくり返した若い選手の勢いをそのまま決勝でも維持した感じだ。
試合展開はリードするチームが二転・三転するもうまれに見る好ゲーム。特に残り約5分、10-14でリードされた状態で攻撃権を得たジャイアンツがタイムアウトなどで巧みに時間を止めながら、じりじりと進んでいく時には観客はもちろんアナウンサーも大興奮。
残り35秒で、見事タッチダウンパスを決めた時には熱狂の渦でした。
いやー、自分も大興奮だったんだけど、少し経って落ち着いて考えてみると、これはアルティメットでも参考になるキーポイントがいくつか隠されている。
まず、「誰もが勝つ」と思われていた今季圧倒的な強さを誇っていたペイトリオッツが負けたこと。アルティメットでも「誰もが勝つ」と思っているチームありませんか?
勝負の世界には、絶対はありません。
今回のペイトリオッツvsジャイアンツは10回やれば、7回いや8回、もしかしたら9回はペイトリオッツが勝つでしょう。
それくらい今季のペイトリオッツは強かったです。
しかし、残りの1回がいつ来るかは分かりません。
ジャイアンツの選手達はその1回のチャンスのため、それを信じて、ひたすら必死にプレーしていたのでしょう。
アルティメットで絶対的な強さを持つチームと対戦するチームで、どこまでこれを信じてやれるチームがあるでしょうか。
また、例え強いチームであっても、勝ち続けることの、優勝することの難しさを実感しました。
絶対的な強さを持つチームのホームページで「勝って当たり前のプレッシャー」について書かれていましたが、それを成し遂げているって本当にすごいことなんだな、と。
それから、次のキーポイントは「若い選手の勢い」が絶対的な強さを持つチームを破ったということ。
もちろん、若さがマイナスに働くことも多々ありますが、それが「勢い」となった時、計算できない強さを発揮し、技術や戦術、経験を凌駕することもあるということ。
このことは、今のアルティメットの「若い選手」達に声を大にして言いたいです。
ぜひ、「若さ」は武器だと気づいて欲しい。そしてその「若さ」は限りあるものだとも。
アルティメットの決勝戦でも今回のスーパーボウルの様な熱戦が起こることを期待します。
because I love Ultimate. by Ultimate Challenger
スーパーボウルを見て少し(いや相当)熱くなったアルティメットチャレンジャーでした。