昨日は東京マラソンが行われた。
知り合いが走った人も多かったのではないだろうか。
で、やはりこのニュースには感動した。
東京マラソン:“市民ランナー”川内が3位 世界選手権へ(毎日新聞)何でも、川内選手は埼玉県の定時制高校で事務職員としてフルタイムで働く、市民ランナーだそうだ。
トレーニングも、勤務時間外の平日午前中と週末しか出来ず、プロや実業団の選手に比べると厳しい環境で、量も少ない。また、合宿や遠征は全て自費だ。
さらに、優勝した次の日は、通常午後から出勤なのだが、勤務先の高校の願書受付のため、朝から出勤。
出場権を獲得した世界選手権へは、上司と相談して、有給休暇と取って参加する予定らしい。
そんな市民ランナーが、恵まれた環境で練習を行う選手達に混じって互角に走るだけでも凄いのだが、素晴らしいタイムと順位を取ったということは、ただただ尊敬である。
と、ふと、考えて見ると、これってアルティメットでも似たようなことがあることに気付いた。
日本のアルティメットにはプロは無い。世界でも無い。(自称プロもいる様ですが・・・)
実業団チームは唯一、文化シヤッター・バズバレッツがあり、一部補助があるそうだが、練習や試合に関しての費用は基本自腹である。それ以外の選手については言うまでも無い。
また、全ての選手にとって、アルティメットをやっているからと言って、勤務時間が短くなったりすることは無い。(文化シヤッターの選手も他の社員と全く同様の勤務を行っている)
練習は、週末にチーム練習、あとは平日の勤務時間外に、個人的にランニングしたり、ジムにいったりしている程度だと思う。
大会の前日夜まで働き、大会の次の日から出勤する人も多いだろう。(有給休暇を取らない限り)
世界大会等は有給を申請して、自費で行く人がほとんどである。
そう、みんな、「市民」アルティメッターなのだ。
一方、アメリカやカナダはどうか。
プロや実業団は無いが、環境は全然違う。
まず、勤務時間が比較的個人の自由で決められるので、平日の夕方にチームで集まって練習やトレーニングを行うことができる。
また、練習とは別に地元地域のリーグ戦(草アルティメット)が平日に組まれている場合も多く、ここでも実戦経験を養うことができる。
もちろん、日本同様、週末はチーム練習を行う。
練習や大会が全て自費なのは日本と変わらないが、有給も自由に取れることが多いので、大会の前後を休んで長期休暇を取得する選手も多い。
マラソンにおける市民ランナーとプロランナーほどの違いは無いにしても、かなり大きな環境の違いがあることには間違いない。
そんな中、日本の選手達はアメリカやカナダの選手達と互角に渡り合っている。
まさに東京マラソンの川内選手と同じ様な状況なのだ。
「市民」アルティメッターに改めて尊敬である。
posted by Ultimate Challenger at 23:59|
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