「すでに大きくなっているスペースよりも、今後、大きくなるスペースを優先すること。いま、どこにスペースがあるかではなく、1秒後、2秒後、3秒後、どこにスペースができそうかを選手の動きやボールの動きから予測すること。これがとても大切なことです。世界のトップレベルでプレーする賢い選手の多くが、この視点を持っています。」
この事は、アルティメットでも非常に大切である。
アルティメットの(マンツーマンDに対する)オフェンスは大きく分けて(バーティカル)スタックとホライゾンタルがあるが、どちらもフィールド上にスペースを作り、そこにオフェンスが走りこむ&ディスクを投げる、というのがコンセプトである。
ただ、試合中は、敵味方合わせて14人の選手が常に動き回っているので、スペースが出来たり、なくなったりするのだ。
例えば、今はそこに選手がいるからスペースは無いが、その選手は奥にカットしているので、前のスペースが空いてくる、とか、自分がスペースを潰しているが、自分がこう動けば、チームメイトにスペースを与えることが出来る、とか、試合中には様々なケースが考えられる。
また、逆に今はスペースがあっても、誰かがそこに走りこもうとしていればそれは数秒後には無くなるし、前回の記事の様に、ディフェンスのポーチによってスペースが消されてしまうかもしれない。
今あるスペースを把握する事は勿論大切だが、さらに進んで、予測できる様になると、さらなるレベルアップが出来る様になる。